外部CIPOへの初回相談、何を持って行く?1枚アジェンダの作り方

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外部CIPOへの初回相談、何を持って行く?1枚アジェンダの作り方とは?

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外部CIPOや知財顧問に相談したいと思っても、最初の面談で何を話せばよいか迷うことがあります。特許の話から始めるのか、商標から入るのか。共同開発の相談を先に出すのか。営業担当が持っている商談資料も見せるべきなのか。

初回相談で必要なのは、きれいな事業計画書ではありません。専門家に判断を丸ごと預けるための資料でもありません。今、社内で止まっている判断を、1枚のアジェンダにして持って行くことです。

  • 新しい技術名を使い始める前に確認したい
  • 顧客へ見せる資料の範囲で迷っている
  • 共同開発の話が出たが、どこから契約相談にすべきか分からない
  • 出願、営業秘密、商標、契約の優先順位を整理したい

この記事では、CIPO代行や知財顧問の初回面談へ持って行く「1枚アジェンダ」の作り方を整理します。

目次

1.初回相談で持って行くのは、結論ではなく場面です

相談前に、特許を出すかどうか、商標を取るかどうかまで決めておく必要はありません。むしろ、結論を急いで決めてしまうと、専門家が確認すべき前提が見えにくくなります。

最初に書くのは、今どの場面にいるかです。たとえば、試作品を大手企業に見せる直前なのか、展示会で技術名を掲げる直前なのか、共同開発の打診を受けた直後なのか。場面が違えば、同じ技術でも確認する順番は変わります。

1枚アジェンダの冒頭には、次の三つだけを書きます。

  • いつ:相談したい判断の期限
  • 誰に:情報を見せる相手、契約相手、販売先候補
  • 何を:技術名、資料、図面、試験データ、商品名、契約案

この三つがあると、初回面談は一般論ではなく、「来月までに何を確認するか」という話から始められます。

あわせて、まだ見せない資料の名前も一行で残しておきます。存在だけを伝える資料と、初回から共有する資料を分けるだけで、面談中に勢いで細かな条件まで出してしまうことを避けやすくなります。

2.技術説明は、詳しさより用途から書き始める

技術者が準備すると、資料はどうしても構造や加工条件の説明から始まりがちです。しかし、外部CIPOへ最初に渡すアジェンダでは、詳しい技術説明よりも、どの用途で評価されているかを先に置きます。

たとえば、「薄く加工できる」「熱に強い」「検査工程を減らせる」といった特徴があるなら、その特徴を誰が、どの場面で、なぜ喜ぶのかを書きます。医療機器なのか、産業機械なのか、食品設備なのか。既存顧客の困りごとを解くのか、新しい市場に入るための入口なのか。用途が見えると、特許で押さえるべき点、営業秘密として残す点、名前や見せ方の優先順位が分かれます。

細かな図面や条件は、初回から全部出さなくてもかまいません。アジェンダには「説明できること」「見せる前に確認したいこと」「まだ社外に出していないこと」を分けて書きます。この分け方だけでも、相談の質はかなり変わります。

3.迷っていることは、四つの欄に分けておく

アジェンダの中心には、迷っていることを四つの欄で置きます。欄を増やしすぎると、初回面談が棚卸しだけで終わるため、最初は次の四つで十分です。

  • 公開:ウェブ、展示会、商談資料、動画、カタログに出す予定
  • 名前:商品名、技術名、サービス名、プロジェクト名
  • 技術:出願を考える内容、秘密として扱いたい内容、証拠として残す内容
  • 契約:NDA、共同開発、試作、量産、ライセンスにつながる可能性

この四つは、別々に見えて同じ判断につながっています。技術名をカタログに載せるなら、名前の確認と公開の確認が必要です。顧客に試験データを見せるなら、技術の説明だけでなく、契約前に渡してよい範囲も確認します。共同開発の話があるなら、成果の使い方をどこまで社内で決めているかも問題になります。

初回相談では、四つの欄すべてを解決する必要はありません。「どの欄から先に見るか」を決めることが目的です。

4.面談で聞かないことも、先に決めておく

外部CIPOや知財顧問との初回面談でよく起きるのは、聞きたいことが増えすぎることです。商標、特許、契約、展示会、価格、ブランド、組織体制まで一度に話すと、結局どの判断が急ぎなのか分からなくなります。

そのため、アジェンダには「今日は聞かないこと」も書いておきます。たとえば、今回の期限が来月の商談資料なら、長期の知財管理体制は次回に回してよいかもしれません。新しいサービス名を公開する直前なら、共同開発契約の細部より、名前を使い続けられるかを先に見るべきかもしれません。

相談を絞ることは、判断を小さくすることではありません。むしろ、最初の一回で優先順位を決めるために必要な作業です。面談の最後に「次回までに社内で確認すること」と「外部へ追加で見てもらうこと」が残れば、初回相談は十分に役割を果たしています。

5.面談後24時間以内に、社内メモへ戻す

初回相談で聞いた内容は、その場で納得して終わらせないことが大切です。翌週になると、誰が何を確認するのかが曖昧になります。できれば24時間以内に、アジェンダを社内メモへ戻します。

戻す項目は、次の四つです。

  • すぐ止めること:まだ公開しない資料、使わない名前、送らないデータ
  • 社内で確認すること:用途、顧客名、公開予定、契約の有無
  • 外部へ依頼すること:商標調査、出願可能性の確認、契約条項の確認
  • 次回決めること:出願するか、秘密にするか、名前を変えるか、契約を直すか

このメモが残ると、知財の相談は単発の助言ではなく、次の商談や開発判断に戻せる材料になります。CIPO代行や知財顧問を使う意味は、専門家の言葉を聞くことだけではありません。社内の判断が動く形に直すことにあります。

6.まとめ:外部CIPOへの相談は、1枚アジェンダから始める

外部CIPOへの初回相談では、完璧な資料を作る必要はありません。期限、相手、見せるもの、迷っている欄、今日は聞かないこと。この五つを1枚に置くだけで、面談はかなり進めやすくなります。

プロソラグループでは、ブランディング、商標・知財、技術契約、CIPO代行を分けずに見ながら、経営判断としての相談整理を支援しています。初回面談の前に1枚アジェンダを作っておくと、知財の話は「何となく不安」ではなく、「次に確認する判断」として扱えるようになります。

サービス詳細は以下もご覧下さい

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この記事を書いた人

中小企業・スタートアップ企業の事業に関する知的財産の問題点とその解決策を「わかりやすく」伝える専門家。お客さまの知的財産に関する課題解決に必要な「最適な事業判断」を行っていただく為のサポートを提供しています。

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